ペットの消臭屋トップ > ペットの消臭屋とは > 誕生物語
タローはボクが1歳の頃、犬を怖がる姉のために、父が露店で1000円で買ってきた子犬でした。
当時は犬と言えば外飼いで、しつけの本も愛犬雑誌もない時代。
まともなしつけをされないタローはどんどん凶暴犬に成長し、 姉は犬に慣れるどころか、ますます怖がる始末……
ボクも2度、タローに噛まれたそうですが、自分の成長と共に、年をとっていくタローとは何か通じるものがあり、噛まれたことを全く覚えていないほど大好きな愛犬でした!
ところが小学4年生になった時、タローが行方不明になってしまいました。
どんなに探しても、玄関にご飯を置いて待っても戻ってきません。
事故に遭ってしまったのかも……、もう、戻ってこないのかも……
なんて事が、頭をよぎりだした行方不明から1週間後、なんと、タローが戻ってきてくれたのです!!
ボロボロになったタローを見つけた時の嬉しさは、今でも、ハッキリと覚えています。
頑張ったね、タロー。
そんな事を言いながら、タローのぬくもりを感じながら、玄関で一緒に眠りました。
行方不明事件には「理由」があったことも知らずに……
その後もタローの凶暴ぶりは衰えることはなく、
それから十数年後、
ボクは大学を卒業しサラリーマンを経て、念願のペット関連の仕事、子犬のネット販売「いい子犬.jp」をスタートさせました。
車に子犬を乗せる機会が多かったので、すっかり車は犬臭くなり、友人たちには、「湯浅の車は獣臭い」とバカにされながらも、とても充実した日々を過ごしていました。
ところが、1件の電話でその気持ちが大きく変化したのです。
それは、半年ほど前に、いい子犬.jpで子犬を買ってくださったお客様からの電話でした。
なんと、子犬が臭いから返品したいと言うのです!!
動物は物ではありません!
無責任すぎる!
憤りを隠せないまま帰宅したボクに、父がタローの行方不明事件の真相を話しはじめました。
「大介はそげん言うばってん、タローの事を覚えとるか?」
実は、言う事を聞かず凶暴に育ったタローを持て余した家族は、僕には内緒で、こっそり車にタローを乗せて捨ててきたのだそうです。
ショックでした。
あの日のボロボロになったタローの姿が目に浮かびます。
ボクの家族が、そんなひどい事をしていたなんて……!?
その時、気付きました。
このままでは、ボクが責任をもってお渡しした子犬も同じことになってしまうのではないかと……
すぐに、子犬を返品したいと連絡のあったお客様に電話をし、もう一度話をよくきいてみました。
なんとか、子犬とこの飼い主さんを幸せにしたい!!そんな思いでいっぱいでした。
初めて室内犬を飼ったそのお客様は、しつけがどうにも上手くいかずあちらこちらで粗相をする愛犬に疲れ、ノイローゼになりそうだとお気持ちを話してくださいました。
そこで、出来る限りのしつけや粗相の対処法をアドバイスさせていただきました。
その後も、お客様からしつけのお悩みやニオイのお悩み相談をいただくたびに、ボクは、あの日のボロボロのタローを思い出します。
2度とそんな悲劇が起きてほしくない
という思いで、アドバイスを続けていたころ、例の返品を希望されたお客様から、嬉しいお手紙とお写真が届きました。
「お陰様で、しつけも上手くいき、今は本当に楽しく暮らしています!」
これだ!!その時思いました。
ペットと暮らして良かったと思えるかどうかは、しつけとニオイの2つが大きな要因となります。
犬はどこでも買えるけど、その「良かった」を作れるのはあの日のタローを知っているボクの使命なんじゃないかと。
タローへの償いなのではないかと。
いい子犬.jpのサイトは人に委ね、ボクは、消臭としつけで子犬と飼い主さんのその後をサポートする仕事を選びました。
しつけの知識はありました。
そこで、ペットにふさわしい消臭について勉強し、消臭効果と安全性にこだわった消臭剤・天使の水を開発、2006年に「ペットの消臭屋」ホームページをオープンさせました。
お陰様で、今ではたくさんのファンに支えられて、充実した日々を過ごすことが出来ています。
これからも、ボクはあの日のタローの姿を決して忘れません。
しつけと消臭そして、安全にこだわり続け、ペットと飼い主さんの快適な生活をサポートし続けてまいります!