Lesson8:猫ちゃんの咬み癖、引掻き癖のしつけ
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咬む、引っ掻く理由は1つではありません
猫ちゃんが人に対して「咬む、引掻く」などの攻撃行動を繰り返す場合、人に大けがをさせてしまうかも。
最も深刻ともいえる問題行動の1つとして早急な対処の必要があります。
同じ、「引っ掻く、咬む」などの攻撃行動がみられる場合でも、その理由は1つではありません。
まず、問題行動を起こしている猫ちゃんが、どのタイプの攻撃行動をしているのかを見極める必要があります。
猫のしつけの考え方
子猫や、若い猫に多いケースですが、遊びの延長で飼い主さんの手や足に飛びかかったり、咬んだり引っ掻いたりするもの。
これは人に対する攻撃行動のなかでも最も多くみられるもので、普通は相手に大きな傷を負わせることはありません。
ストレスによる攻撃行動
一匹で過ごす時間が長く、退屈で欲求不満状態(ストレス状態)の猫ちゃんも、同じような行動に出ることも。
そんな時に、飼い主さんが猫の攻撃の相手をしたり、そのまま手足を追いかけさせるような遊びをしてしまうと、咬む、引掻く等の問題を悪化させてしまうこともありますから気を付けてましょう!
年齢と共に遊びによる攻撃行動の頻度は減るはずですが、子猫の時期に人を咬んだり、引っ掻いたりで遊ぶことを習慣づけてしまうと、成猫になった後も治りにくくなってしまいます。
ボクは強いぞ!縄張り主張
体を精一杯伸ばして、少しでも高い場所にひっかき傷を残そうとしている場合はボクは(ワタシは)「大きくて強い猫なんだぞ〜!!!」と、縄張り主張をしているのかも。
外に知らない猫ちゃんがウロウロしていたり、家の中での、猫ちゃんの棲み分けが上手くいってなかったり、そんな時に多い行動です。
この場合の対策は、
マーキングのしつけを参照にしてくださいね。
咬み癖、引っ掻き癖の対処法
咬まれたり、引っ掻かれたりしたときは?
咬まれたり、引っ掻かれたりしたときは、そんな事をしても、楽しくないよ。と教えてあげます。
・腕を組んで手を隠す
・足の動きを止める
・おもちゃで矛先を変える
・別の部屋に行く
飼い主さんが叱ったり叩いたりすると、それが刺激になり、さらに興奮して、問題行動を繰り返すようになりがちですから相手にしない事が1番です。
咬まれたり、引っ掻かれたりしたときは?
子猫が遊びで咬むという問題の対処として、一番オススメなのは、本能のはけ口をつくってあげることです。
おもちゃを使って、飼い主さんの手足以外のもので遊ばせて、好奇心、退屈さを発散させてあげましょう。
ただし、おもちゃは与えっぱなしは良くありません。
飼い主さんが一緒に、楽しく遊んであげることが大切ですよ。
おもちゃを投げたり、微妙に動かしたり追いかけさせたりして、猫ちゃんが疲れるくらい遊んであげると良いですね。
どうしてもうまくいかない時は…
あまり遊びが激しく、人が怪我をするほどであれば、「罰」を使う必要もあるかもしれません。
とはいっても、罰を使う場合は、痛みを与えるものではなく、嫌な刺激を与える方が効果的です。
具体的には、猫ちゃんがビックリする大きな音を立てたり、水鉄砲で顔に水をかけて驚かす、などの方法があります。
大切なのは罰を与えるタイミングで、咬むや否や(できれば咬まれる直前に)素早く罰を与えることです。
時間が経つと、何の罰かが分かりませんので、意味がありません。
※罰は他の方法だけではうまくいかない場合に、あくまで補助的に使うものだと思います。
信頼関係を無くさない為にも、本当に必要かをよく考えてくださいね。
仲良く遊べる猫をもう一匹飼う
唯一即効性があり、しかも飼い主さんが楽で、猫にとっても良い方法は、気の合う猫をもう一匹飼ってあげて、猫同士で遊ばせてあげることです。
ただし猫にも相性があるので慎重に考えて相手を選ばないと、今度は、マーキングなどの問題行動に悩まされたり、いきなり会わせると喧嘩になる可能性も…
ケージ越しにみせて一緒に好物を与えるなど、様子を見ながら少しずつ合わせると、良いようです。