猫スプレーに最も効果的な去勢や避妊には、
実は、もう１つ、嬉しい効果が期待できるのです

猫マーキングの種類の１つで、尿マーキングの事をスプレー（スプレイ）と言いますが、マーキング対策については、すでにレッスン３「猫マーキングのしつけ」で詳しくご紹介をさせていただきました。

その際、去勢・避妊手術が、猫マーキング対策には最も効果的である。と、お伝えしましたが、成猫の飼い主さんは、「今からでも効果があるかしら？」と 気になる事だと思います。

すでにスプレー癖がついた猫ちゃんの場合は、確かに、子猫の時期の去勢や避妊よりも、改善される確率は下がります。

ですが、１つ忘れてはいけないのが「ニオイ問題」です。

猫スプレーの成分は、アンモニアと特殊なたんぱく質、老廃物などから出来ています。

アンモニアは、おしっこのニオイでもおなじみですが、スプレーの独特かつ強烈なニオイは、この特殊なたんぱく質（コーキシン）が生成を助ける「フェリニン」と言う成分です。

このたんぱく質（コーキシン）は、雄猫が特に多いのですが、雌猫も生成しています。

去勢や避妊をすることによって、このたんぱく質の体内生成がググッと抑えられますので、猫ちゃんのスプレー行為自体が改善しなかったとしても、臭いはかなり軽減されるはずなんですね。

もちろんスプレー行為が改善されることが一番なのですが、去勢や避妊、色々なしつけや環境を改善しても、必ず改善されるとは限りません。

じゃ、猫スプレイが改善できないかもしれないなら、去勢や避妊は意味がないの？と思う方も多いと思うのですが、ニオイの軽減が望めるという意味から、成猫であっても、去勢や避妊をする価値はありそうですね。